飯塚幸三受刑者の現在は、2024年10月26日に収容先の刑務所で老衰のため死亡したと報じられました。
ところで、刑務所はどこなのか気になる人もいると思います。
わたしは様々なデータを検証した結果、府中刑務所ではないかと考えています。
その理由と、飯塚幸三受刑者の現在までを書いていきます。
飯塚幸三の現在は老衰のため死亡
2024年10月26日、飯塚幸三受刑者は収容先の刑務所で、老衰のため死亡したと報じられました。
東京・池袋で飯塚幸三受刑者が運転する車が暴走し、松永真菜さん(31歳)とその娘の莉子ちゃん(3歳)が死亡する事故が発生。
飯塚幸三受刑者に対して、過失運転致死傷の罪で禁錮5年の実刑判決が確定しました。彼は一貫して無罪を主張していましたが、判決が確定し、刑務所に収容。
飯塚幸三受刑者が収容先の刑務所で老衰のため死亡。彼は93歳でした。
現在まで、飯塚幸三受刑者はどのように過ごしていたのでしょうか。
2024年5月に被害者遺族との面会も
2024年5月、飯塚受刑者は松永拓也さん(妻と娘を亡くした遺族)と初めて面会しました。
この面会は、アクリル板越しに行われ、約50分間にわたって言葉を交わしたと報じられています。
松永さんは、面会時の飯塚受刑者の様子について「想像していたよりもかなりお年を召されていて驚いた」と述べています。
飯塚幸三受刑者の収容中の生活は?
飯塚幸三受刑者は、約1か月間は東京拘置所で過ごした後、介護設備が整った刑務所に移送されたとされています。
彼は高齢であり、足が悪く、車椅子生活を送っていました。
また、指定難病である大脳皮質基底核変性症も患っていたことが報じられています。
そのような状況のなか、禁錮刑が言い渡されました。
死刑→懲役刑→禁錮刑→罰金刑→拘留→科料→没収
禁錮刑は上から数えて、3番目に思い処遇です。
日常生活は、懲役刑とくらべてどうなるのでしょうか。
禁錮刑の受刑者は、刑務所内での生活が規律に基づいて行われますが、懲役刑と異なり、労働を強制されることはないです。基本的に自分の部屋で過ごし、運動の時間や食事の時間を除いては、ほとんどの時間を独房で過ごすことになります。
ここまでで、楽なんじゃないの?と疑問に思うかもしれません。でも
娯楽や活動は制限される
禁錮刑の受刑者は、娯楽活動が限られているため、テレビや読書などの活動を通じて時間を過ごすことが一般的です。しかし、これらの活動は自由に選べるわけではなく、施設の規則に従う必要があります。そのため、何もすることがない時間が長く、精神的な苦痛を感じることが多いとされています。
飯塚幸三受刑者の収容中は、労働が強制されないとはいえ、歩行が困難だったため、介護職員による支援を受けつつ、自由を制限された生活で精神的な負担が大きかったと思われます。
飯塚幸三はどこの刑務所だったのか?
以下の2か所が候補としてあがります。
- 府中刑務所
- 東日本成人矯正医療センター
その理由は身体上の疾患又は障害が認められるからです。
どちらも、関東にある身体上の疾患又は障害に対応した刑務所です。
どうして、この2か所に絞りこまれるのか検証していきます。
刑務所の場所はどうやって決まる?
法務省の資料によれば、いくつかの指標に対応して刑務所が設けられていているようです。
どんな指標かというと、以下のものです。
処遇指標 | 分類内容 |
---|---|
A指標 | 再犯の可能性が低いと見なされる者 |
B指標 | 再犯の可能性が高いと見なされる者 |
W指標 | 女子 |
F指標 | 日本人と異なる処遇を必要とする外国人 |
I指標 | 禁錮受刑者 |
J指標 | 少年院への収容を必要としない少年 |
L指標 | 執行すべき刑期が10年以上である者 |
Y指標 | 可塑性に期待した矯正処遇を重点的に行うことが相当と認められる26歳未満の成人 |
M指標 | 精神上の疾病又は障害を有するため医療を主として行う刑事施設等に収容する必要があると認められる者 |
P指標 | 身体上の疾患又は障害を有するため医療を主として行う刑事施設等に収容する必要があると認められる者 |
となると飯塚幸三受刑者は、A、I、M、P指標に該当すると考えられます。上記表の太字。
上級国民と言われていますし、A指標(再犯の可能性が低い)でしょう。
I指標(禁錮受刑者)は、禁錮5年の判決がされているので該当。
飯塚幸三受刑者は、2019年4月に「大脳皮質基底核変質症の疑い」を医師から診断されていました。
具体的には、日常生活で「ふらつき」、「転倒」が医療カルテに認められていたというのです。
P指標の身体上の疾患又は障害に該当すると考えられます。
問題は、M指標の精神上の疾病又は障害に該当するかです。
こちらの記事に「大脳皮質基底核変質症の症状は認知機能障害が最も頻度が高い。」とのもあります。
したがって認知症の可能性がありますので、M指標の精神上の疾病又は障害に該当するでしょう。
特に、P指標(身体上の疾患又は障害)とM指標(精神上の疾病又は障害)は必要だと考えるのが自然です。
そうすると、以下の刑務所に絞りこまれます。
関東の刑務所 | 該当処遇指標 |
---|---|
八王子医療刑務所 | M,MW,P,PW,W,A |
府中刑務所 | M,P,F,LB,B |
上記施設は、平成25年1月15日現在での名称です。
それ以降、新設された刑務施設を探しましたがありませんでした。
ちなみに八王子医療刑務所は、「東日本成人矯正医療センター」として移転したようです。
東日本成人矯正医療センターは、明治11年9月に神奈川県監獄八王子支署として、当時の神奈川県八王子町に開庁し、明治28年12月に現在の東京都八王子市子安町に移転した八王子医療刑務所が、平成30年1月に東京都昭島市へ移転し、現在の名称となった医療刑務所です。
結局、どっちの刑務所なの?という疑問に深堀りしていきます。
飯塚幸三が府中刑務所である理由
被害者遺族が受刑者に面会した報道があり、関東の刑務所だと言われています。
関東の刑務所は、これだけあります。
すでに「東日本成人矯正医療センター(旧八王子医療刑務所)」「府中刑務所」までは絞り込みました。
ところで、医療刑務所に収容される人はどのような場合なのでしょうか。
医療刑務所に収容されるケース
医療刑務所に収容されるケースは、
- がん患者
- 人工透析が必要な人々
など、特に高度な医療処置が必要とされる状態が該当します。
飯塚幸三受刑者は、歩くことが不自由ではありました。
しかし、上記の項目には当てはまっていないと考えられます。
したがって、府中刑務所と考えるのが妥当と結論づけます。
まとめ
まとめです。
飯塚幸三受刑者の現在は、
- 2024年10月26日に老衰のため死亡
- 2024年5月被害者遺族と面会
- 収容された刑務所は府中刑務所が濃厚
- 介護に対応している関東にある刑務所だから
2024年5月以降、面会した遺族の松永さんによると「かなり老け込んだ」と言われています。
それから半年ほどの現在でした。
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