2024年11月16日(日本時間)、Netflixでマイク・タイソンとジェイク・ポールが対戦します。
この二人の対戦が実現したのは、インフルエンサーであるジェイク・ポールがアヤワスカ体験の瞑想中に思いついたことがきっかけです。
アヤワスカとは幻覚作用のある、植物で「私、ジェイク・ジョセフ・ポールは、アイアン・マイク・タイソンをノックアウトして倒す」と自分に言い聞かせる様子が浮かんだそう。
その後、ジェイクはマイク・タイソンに対戦をもちかけOKがでたことから、Netflixがこれに乗っかり実現したのです。
本記事では、対戦がなぜ実現したのか詳しい内容とファイトマネーについて解説します。
マイクタイソンとジェイクポールの対戦理由
ジェイク・ポールが瞑想中に浮かんだビジョン
ジェイク・ポールが2023年のコスタリカでのアヤワスカセレモニーに参加した際に、この試合のアイデアが生まれました。
アヤワスカって何?
アヤワスカは、南米アマゾン地域の先住民によって伝統的に使用されている幻覚性の飲み物。主に2種類の植物から作られ、DMT(N,N-ジメチルトリプタミン)を含むものと、DMTの効果を持続させるためのMAOI(モノアミン酸化酵素阻害剤)を含むものです。アヤワスカは、精神的な浄化や自己発見を促すための儀式で用いられ、特にシャーマンによって治療や精神的な体験を目的として調合されます。
そこでジェイクは、自分がタイソンと戦うというビジョンを見たというのです。
具体的には、ポールが瞑想中に「私、ジェイク・ジョセフ・ポールは、アイアン・マイク・タイソンをノックアウトして倒す」と自分に言い聞かせる様子が脳裏に浮かんだとか。
そして、ポールによると、彼はタイソンに連絡を取り、タイソンは熱烈に同意したという。
次にマイク・タイソンとジェイクポールの対戦までの流れを時系列で解説します。
マイクタイソンとジェイクポールの対戦までの流れ
ジェイク・ポールはもともとインフルエンサーとして活動していました。
マイクタイソンを憧れの人と発信していました。その発信に、マイク・タイソンがリアクションしていた背景があります。
pic.twitter.com/6DPil8ndIr
— 朝倉未来の大ファン (@mma_bigfan) November 16, 2024
マイクタイソン、ジェイクポール、互いに尊敬👏
そのリスペクトが、コスタリカでアヤワスカ体験することによって降りてきたと言っていいでしょう。
ジェイク・ポールは自身のSNSで「憧れの選手はマイク・タイソン」と発言し、将来的に対戦したいという意向を示しました。この発言が、タイソンとの対戦の可能性を高めるきっかけとなりました。
タイソンはポッドキャストで「今のボクシング界に新しい風を吹き込んでくれている」とポールを評価し、彼との対戦に対する期待感を示す。
タイソンとポールの対戦が正式に発表され、試合は2024年7月20日にテキサス州アーリントンのAT&Tスタジアムで行われることが決定。この試合は、Netflixが初めて手掛ける格闘技中継としても注目される。
タイソンが胃潰瘍の症状を訴え、試合は2024年11月15日に延期されることが発表される。
試合前日、両者は計量を行い、タイソンがポールに強烈な平手打ちを浴びせるという挑発的なシーンが報じられる。
試合はNetflixで独占配信されることが決定し、通常の会員であれば追加料金なしで視聴できることを発表。
ここまでが、マイクタイソンとジェイクポールの対戦の理由と流れになります。
続いて気になる、マイクタイソンとジェイクポールのファイトマネーについて、解説します。
マイクタイソンとジェイクポールのファイトマネー
マイク・タイソンとジェイク・ポールの二人のファイトマネーをあわせると6000万ドルになります。
日本円に換算すれば、約92億円にものぼります。とんでもない額です。Netflixはスケールがデカい!
人物名 | ファイトマネー |
---|---|
マイク・タイソン | 約2000万ドル(約31億2000万円) |
ジェイク・ポール | 約4000万ドル(約60億8000万円) |
負けた場合のファイトマネーはどうなるの?
一般的に、ボクシングの試合では、選手が負けた場合でも契約に基づいてファイトマネーは支払われます。これは、試合の結果にかかわらず、選手が試合に出場するために準備をし、リスクを負っているためです。ただし、契約内容によっては、勝敗によって報酬が変動する場合もあります。
勝敗による報酬の変動もありうる
今回の試合はNetflixで独占配信です。視聴者がたくさん集まって、その数に応じて報酬がもらえる契約になっている場合はさらにボーナスがでます。
続いて双方のファイトマネーの内訳です。
マイクタイソンのファイトマネー
マイク・タイソンは約2000万ドル(約31億2000万円)のファイトマネーを受け取ります。
マイク・タイソンのこれまでを振り返ってみます。
- 19年ぶりの復帰戦(エキシビション除く)
- 2000年代半ば、3億ドルの収入なのに破産
- 現在は大麻の会社を経営
- 1992年に18歳の少女を強姦した罪で、3年間服役
- 1990年に別の女性を強姦したとして最近訴えられた
- 元妻の女優ロビン・ギブンズを殴る
特に、元妻を殴る事件でマイク・タイソンは「過去で一番いいパンチだった」とジョークを飛ばしていたことが報じられています。もう、元気が有り余っています。
ジェイクポールのファイトマネー
ジェイク・ポールはこの試合で約4000万ドル(約60億8000万円)
ジェイクの階級は、クルーザー級です。
- クルーザー級
簡単にヘビー級と比べてみましょう。
項目 | クルーザー級 | ヘビー級 |
---|---|---|
体重 | 90.72 kg以下 | 90.72 kg以上 |
パンチ力 | – | 平均的には1000ポンド(約454 kg)以上 |
あまり変わりませんね。
なので、ヘビー級の試合をみているのと変わらない迫力があるはずです。
あとは年齢と経験の差なのではないでしょうか。
両者の対戦成績の比較と勝敗予想
比較項目 | マイクタイソン | ジェイクポール |
---|---|---|
年齢 | 58歳 | 31歳 |
直近の戦績 | 4年ぶり(2020年のエキシビションマッチでドロー) | 10勝1敗7KO |
評価 | やや低い(高齢のため) | ややポールより |
58歳と31歳の対戦になります。58歳でまだまだ動けるのか、視聴者は気になっていることでしょう。
冒頭の動画では、数分ですけど軽快にダッキングやスウェーする様子も見受けられます。ただし、これは数分間だけの映像なのでパフォーマンスだという意見もあります。
ポールの最近の戦績は、10勝1敗7OKと調子がいいようです。
いっぽうタイソンは2020年のエキシビションマッチ、ロイ・ジョーンズ・ジュニアと対戦してからブランクがあります。結果はドローでした。
正式には19年もブランクがあるとも言われています。
世間の評価はややポール側、オッズはマイナス210でポールに評価が集まっているようです。
11月16日14:51現在、対戦の決着がつきました。結果はマイクタイソンの8R判定負けでした。
【まとめ】マイクタイソンとジェイクポールの対戦理由
本記事のまとめです。
マイクタイソンとジェイクポールの対戦理由は
- ジェイクがアヤワスカ服用中に思いついた
- ジェイクがタイソンに持ち掛けOKとなる
- Netflixが対戦に名乗りをあげて実現した
ことがきっかけになります。
ふたりのファイトマネーを合わせると、約92億円となります。
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